発達障害って何?
「発達障害」とは、生まれつきの特性です
自閉症スペクトラム障害(ASD)
言葉の遅れ・他の人への関心が乏しいなどで気づかれやすく、成長に伴い一人遊びの多さや表情が乏しい・人のまねをしない・かんしゃくを起こしやすい・落ち着きがないなどの傾向が見られます。
コミュニケーションを取りづらく、相手の気持ちを読むことや自分の気持ちを伝えること、同じ気持ちの共有が苦手な場合が多いです。感覚に対しても、大きな音・プールやお風呂・人が多いところが苦手などの過敏性が見られる感覚過敏や、逆に刺激や痛みを感じにくくケガに気付かない・さらに強い刺激を求めて行動するといったことも見受けられます。
特定の事への関心が強かったり、こだわりの強さから決まったルーティンで動けないとパニック状態になることもあります。
注意欠如・多動性障害(ADHD)
幼児期には、落ち着きがない・活発で常に動き回っている・かんしゃくをよく起こすなどにより「元気がいいね」と言われますが、成長につれ『授業に集中できない』『待てずに動いてしまう』『時間を見て行動しづらい』『忘れ物が多い』といった特徴が現れ、衝動性から友達とのトラブルにも発展しやすい傾向があります。
集中力が続かない事でのケアレスミスを起こしやすく、ここでも対人トラブルや叱責されることが多くなります。
学習障害(LD)
学齢期に入って気づかれることが多く、『読むことが苦手・読めるが意味が理解できない』『文字がうまく書けない・覚えられない』『数を数えることが苦手』『計算が遅い・できない』などの、読み書き計算に支障が現れてきます。
苦手としているところ以外はそれなりにできてしまうため「なぜできないの?」と理解してもらうことが困難な場合が多くみられます。
これらの二次障害として、
・からだの不調(頭痛・腹痛・食欲不振・不眠・チックなど)
・精神面の不調(不安・うつ・緊張・興奮など)
・行動面の問題(不登校・引きこもり・強い反抗・暴言・暴力・自傷行為など)
が現れやすくなります。
精神障害
うつ・統合失調症・不安症などの精神症状(摂食障害なども含む)
知的障害
記憶・推理・判断などの知的機能に有意な遅れが見られ、社会生活への適応が難しい状態
(抽象的思考・実行機能・短期記憶の苦手さ、コミュニケーションの難しさ、読み書き数学を苦手とするなど)
情緒障害
情緒の現れ方が偏っていたり、その現われ方が激しかったりする状態を、自分の意志ではコントロールできないことが継続することにより、学校生活や社会生活に支障をきたす状態のこと。
タイプ①自閉症及びそれに類するものにより、言語発達の遅れや対人関係の形成が困難なため社会的適応が難しい状態。
タイプ②主に心理的要因により社会的適応が困難な状態。
(不登校・選択制かん黙・多動・常同行動・チック等)